こんにちは、実生と申します。
この記事では、**赤城山山頂の大沼湖畔にある「大洞赤城神社」**のご紹介をしたいと思います。
湖畔にたたずむ小さな祈りの社と、神秘の自然たち
赤城神社を参拝した後は、ぜひ湖畔を歩いてみてください。
数分も歩けば、湖の上に浮かぶように建てられた**弁天宮(べんてんぐう)**が見えてきます。
湖に佇む祈りの社|弁天宮
このあたり一帯はまさにパワースポット。
なかでも弁天宮は、空気が澄みきっていて、とにかく清々しいお社です。
🪷 御祭神:弁財天(水の神)
🪷 ご利益:航海安全・金運上昇・芸術・音楽・学問の習得
湖と空に溶け込むように佇む社殿は、小さくも心が整うような美しさがあります。
弁天宮 由緒
この宮は「弁天宮」また「水天宮」とも呼ばれ、赤城神社の摂社として祀られてきました。その歴史は古く、奈良時代、修行の地であった赤城山を訪れた僧侶たちにより、水の神の本地仏として、弁才天が祀られたものです。弁天宮は、本来、水の神ですが、芸術や学問を司る女神ともされています。後に七福神の一神とされ、財運の神としても信仰され、弁財天とも呼ばれています。
周囲を巡る石垣の位置は建立当時のままで、かつて、ここに小鳥が島に鎮座する市杵島神社へ参拝に渡る船着場があり、湖が波で荒れた時は御神酒を神様に供へ、静まるのを待ったと伝えられています。
社頭の石鳥居には安政三年の刻があり、建立以来、幾度もの災害に遭い、そのたびに修復されてきました。平成二十六年、東日本大震災で倒壊し、修復を行いましたが、損傷がひどく危険な状態となり、平成三十年七月、新たなる石鳥居が建立奉納されました。額の水仙殿は、古代の自然崇拝、水の精霊を司る宮と記すと伝えられています。ここに、古来の信仰と文化を伝えるべく、旧額を残し由緒を記すものです。平成三十年七月吉日 延喜式内名神大社 赤城神社
弁天宮のすぐ近くにある「御神水」
弁天宮のほど近く、湖へと流れる小さな湧水があります。
この水は、大沼・小沼からの流れであり、古くは朝廷や幕府にも献上されていた由緒ある湧水です。
かつて幕府はこの水源を大切に守るため、不浄な建築を禁じていたとも伝わります。
この地に流れる清らかな「氣」を、肌で感じてみてくださいね。
旧赤城神社跡|神の記憶が残る石段と御神木
御神水のあと、ぜひ探してみてほしいのが近くにある趣のある石段。
階段をのぼると、実はその先は…道路です!笑
(赤城スキー場やバス停のあるあたり)
でも、この石段を進んだ先には、かつての「赤城神社跡地」があります。
朽ちた鳥居と御神木が静かに残されており、神の気配と記憶を感じる場所となっています。
大きな木の根元には、子どもしか入れない小さな「木のトンネル」も。
もしかすると…トトロに会えるかも?✨
赤城稲荷神社|女神・茶吉尼天を祀る稲荷
赤城神社から道路をはさんだ向かい側に、ひっそりと佇む赤城稲荷神社があります。
鳥居に気づいた方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
祀られているのは、茶吉尼天(だきにてん)。
インド由来の神様で、美しい女性の姿をしており、美容や芸術・精神性を高めるご利益があるといわれています。
🦊 白狐に乗ったお姿は、宇迦之御霊大神とはまた違う魅力を放ちます。
ヨガや瞑想に親しみのある方には、きっと響くものがあるかもしれません。
覚満淵(かくまんぶち)|小さな尾瀬と呼ばれる湿原
赤城山の自然を楽しみたい方におすすめなのが、「覚満淵(かくまんぶち)」。
「小尾瀬」とも呼ばれるこの湿原は、周囲1kmほどで、30分程度で一周できるハイキングコースが整備されています。
水面には空が映り、季節ごとに違った顔を見せてくれます。
夏の青空、秋の紅葉、冬の水面の波立ち――どの季節もそれぞれに美しい。
🍃 ビジターセンターのカフェでドリンクをテイクアウトしてから歩くのがおすすめ!
※一部、老朽化で通行止めの歩道があるため、最新情報は現地で確認してください。
静寂の湖・小沼(この)
赤城山山頂から大沼を経て南東へ約2km。
そこにはもうひとつの神秘の湖、**「小沼(この)」**があります。
ここはとても静かで、まるで時間が止まったかのよう。
一周30〜40分ほどの遊歩道があり、ただ景色を眺めながら歩く時間が、自分の内側と向き合う旅になります。
🌿「ただ景色を見るだけ」
その時間を、日常のなかでどれほど忘れていたかに、きっと気づかされるでしょう。
まとめ:赤城神社湖畔は、小さな奇跡が連なる場所
弁天宮、御神水、旧社跡、稲荷神社、覚満淵、小沼。
どれも派手ではないけれど、心に深く残る場所ばかり。
赤城神社を中心に、歩いて巡る湖畔の聖地たちは、まるで一冊の詩のようです。
風と水の神々が見守る赤城の地で、あなただけの「願い」と出会ってください。

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