玉村八幡宮
Tamamura-Hachimangu
玉村八幡宮は、地域の人々にとって、なくてはならない場所の一つです。
こんにちは!群馬県在住の主婦、実生mioと申します。
日本中に数多くある八幡宮ですが、こちらでは安産・子育て、勝運のパワースポットの玉村八幡宮をご紹介します。
八幡様
八幡宮の起源は大分県にある宇佐神宮にあり、八幡様・八幡さん・やはた神社などいくつもの呼び方があります。
- 皇位簒奪計画を阻止したことから皇位守護の神となる(神宮系)
- 仏号である八幡大菩薩の称号も奉られている
- 神仏習合の先駆けとなった神社で玉村八幡宮は隣接する神楽寺とも関係が深い
玉村八幡宮は、厄除け・安産・子育て・交通安全のお宮として慕われ、特に戌年・亥年生まれの方に御守護があるといわれる「戌亥詣」には限定御朱印もあります。
戌年と亥年には参拝客が多く戌亥八幡と呼ばれています。
困った時は八幡様、嬉しい時も八幡様(*^^*)
随身門
慶応元年(1865)に建てられた門で町の重要文化財に指定されています。
玉村八幡宮は鎌倉時代、建久6年(1195年)源頼朝が上野奉行安達藤九郎盛長に命じ、鎌倉鶴岡八幡宮より御分霊を勧請して創建したのが起源です。
基本情報・アクセス
所在地 | 〒370-1132 群馬県佐波郡玉村町下新田1 |
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電話番号 | 0270-65-2305 |
公式サイト | |
御祭神 | 主祭神 誉田別命(ほんだわけのみこと) 気長足比売命(おきながたらしひめのみこと) 比メ命(ひめみこと) 合祀神 猿田彦命(さるたひこのみこと) 少彦名命(すくなひこなのみこと) 市杵島姫命(いちきしまひめにみこと) 倉稲魂命(うかのみたまのみこと) |
御眷属・神使 | 戌・狛犬・申・亥 |
御利益 | 国家安泰・五穀豊穣・商売繫盛 学業成就・交通安全・医療 人形供養・建築・家内安全 心願成就・子授け・病気平癒 大漁・火防・安産 |
主な神事・祭事 | 1月1日歳旦祭 戌・亥八幡崇敬会大祭 4月15日春季例祭・太々講祭典 7月第4土・日曜日 10月初旬人形感謝大祭 10月16日例大祭 |
営業時間 | 9:00~7:00 |
駐車場 | 無料 |
てみずや
昭和9年建造
境内の地下から汲み上げた御神水と同じ水です。
昭憲皇太后様 卸歌
みがかずば
玉の光はいでざらむ
人のこころもかくこそあるらし
こちらは、昭憲皇太后様(明治天皇の皇后)の卸歌(みうた)です。
花に囲まれて龍さんも嬉しそうです。
力石
力石は江戸時代に力自慢をするために持ち上げていた石で、この力石を願いを込めて撫でると「心願成就」の御利益があるそうです。
二の鳥居
昭和10年建造
鳥居をくぐると石橋が掛かっています。
御神水
利根川が流れる緑豊かな土地「玉村町」、玉村八幡宮の周辺は水路も多く、てみずやの水と御神水は井戸水です。
お水取りはこちらのお水を頂きます。(夜間はてみずやのお水)
社殿
八幡宮の神様
- 誉田別命(ほんだわけのみこと)
- 気長足比売命(おきながたらしひめのみこと)
- 比メ命(ひめみこと)
誉田別命は別名として八幡神(はちまんしん)、八幡の神(やはたのかみ)、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)応神天皇(おうじんてんのう)と呼ばれています。
ご神格は文武の神で、文武両道・勝利の神様です。
気長足比売命は誉田別命の母君、神功皇后(じんぐうこうごう)です。そして日本武命(やまとたけるのみこと)の御子である仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の奥方様でもあります。
神功皇后は卑弥呼説があり霊能力に優れ、神の声が聞けたと言われています。
仲哀天皇は、神のお告げを信じなかった為に神によって亡き者にされてしまいました。その後、神功皇后が指導者になり、神のお告げで妊娠中に船に乗って朝鮮半島に上陸しました。
その時、お腹を冷やして子が生まれないようにしたそうです。
神の指示での船出なので守られていたのでしょう。
ひらめきと行動力に優れた安産・子育て・教育の神様です。
比メ命とは、主祭神と縁深い女性の神様で正体不明の場合に比売神や比売命などと記載されるそうですが、宗像三女神説や気長足比命と同様に卑弥呼説があります。
この三柱を合わせて八幡様と呼ぶそうです。
神楽殿
とても綺麗な神楽殿ですが、現在は春祭りの太々神楽の奉納のみ使用されるそうです。
パワースポット
玉村八幡宮は戌亥八幡と言われ、戌年亥年生まれの方の守護神としても称えられ、安産祈願の神社でもあります。(誉田別命と気長足比売命が戌年と亥年だったことからと伝えられています。)
①昇龍の松・勝運の松
神社の北側の駐車場の近く
鎮守の森からどんどんはみ出しV字に成長した松の木が昇龍の松・勝運の松と呼ばれている玉村八幡宮の最強パワースポットです。
境内の森から駐車場に伸び、鳥居のような棒で支えられ、V字の先端も負担が軽くなるように椅子が置かれています。
きっと参拝者に「頑張ってー!」と応援され続けたのでパワースポットになったような気がします(^.^)
②夫婦くすのき
玉村八幡宮の御神木である夫婦くすのきは、幹が根元から二本になり、2人が寄り添う姿に見えることからそう呼ばれています。
通常のくすのきの⅓の期間でこの大きさに成長したそうで、成長繁栄のくすのきとも呼ばれています。
こちらの御神木は樹齢80年ほどでまだまだ元気いっぱいの若々しい伊吹を感じます。
木の下で上を見上げると、そよそよと葉をゆすってくれます。
その感じがまるで、「御幣でお祓いして頂いている時」に似ています(*^^*)
③撫で犬
平成25年に設置された撫で犬
安産・子育て・子宝の撫で犬像です。
④願い玉
境内には榊が沢山植えられています。
榊は縁起の良い植物で、俗世と神域の境界を司る役目があるそうです。
願い事を書いた紙を玉に引き入れ、榊に結びます。
いつか願いが実を結ぶことを信じて♡
ところで、この玉村八幡宮の玉村とは、玉村町のことですが地名の伝説に興味のある方はこちらをご覧ください。
玉村町の名前の由来
天慶(てんぎょう)年間(938~47)ある土豪が、沼田(のんだ)(現在の伊勢崎市柴町・八斗島町、玉村町五料地域)の庄の美しい娘を平将門に差し出すことを企てた。
この企みを知った娘の父親である地頭は、娘を娘と相思相愛の仲にあった錦野の里(現玉村町域)の若者のもとへ走らせた。
しかし、娘は土豪の追っ手に錦野の里を流れる矢川のほとりに追い込まれ、ついに矢川に身を投げた。
このとき、駆けつけた若者も同じく矢川に身を投げた。
その後、この川に光る二つの碧玉(へきぎょく)が漂うのを見た村人は、娘が「龍人」の化身で、玉は「龍人のあぎと(あご)にある玉の精」と考え、この玉を拾い上げ、近戸(ちかど)大明神(現玉村町福島と南玉の間にあった神社)として祀った。
近戸大明神は矢川の氾濫によりたびたび社殿を移していたが、今から500~600年前、利根川の洪水の中に龍神が現れ、近戸大明神に竜巻を起こし、祀ってあった碧玉を一つ持ち去ってしまった。
そこで、村人は「別院 玉龍山」を設け、残った碧玉を二重の箱におさめ祀った。
しかし、その後も洪水がよく起こったため、新たに新田村(上新田・下新田)をつくった。龍の玉によりできた村であるため、玉村と呼ぶようになった。
現在、満福寺(玉村町福島)に碧玉が入っているといわれる黒塗りの二重の箱が伝わるが、見ると失明するといわれ、まだ誰も見たことがない。
玉村町の地名伝説より引用
厳島神社
春の厳島神社と秋の厳島神社
御祭神 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
御利益 家内安全・厄除・八方除・財運上昇・合格祈願・恋愛結実
八幡宮のひと柱である比メ命かもしれない神様です。
市杵島姫命は、天照大御神と須佐之男命が誓約を交わした時に須佐之男命の剣(トツカツルギ)から化成した三柱の女神(宗像三女神)の一人で、北九州の玄界灘を御守りしていた水の神様です。
全国各地の厳島神社の御祭神や、弁財天の類は市杵島姫命だと言われています。
猿田彦神社・淡島神社
左 淡島神社 右 猿田彦神社
猿田彦神社
御祭神 猿田彦命(さるたひこのみこと)
御利益 交通安全 導き
猿田彦命は交通安全の神様で有名ですが、実は導きの神様で万事良い方向へお導きになる神様です。
由来は天孫降臨神話によるもので天孫を地上に道案内したことからです。
これからどうしたら良いか、どっちを選べば良いか、悩んで答えが見つからない時は猿田彦命に聞いてみて下さい。
淡島神社(通称人形神社)
御祭神 少彦名命(すくなひこなのみこと)
毎月10日にお人形さん達の人形感謝祭があり、10月の人形感謝大祭では雅楽や舞が奉納されています。
交通安全のご祈禱の車やバイクをお祓いする駐車場
稲荷神社・古峰神社
左 稲荷神社 右 古峰神社
稲荷神社
御祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
御利益 五穀豊穣・商売繫盛
伊邪那岐命、伊邪那美命が飢えて気力がない時に産んだ神(日本書紀)で別名、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・稲荷大明神・御食津神(みけつかみ)と言われています。(諸説あり)
「宇迦」は穀物、「御」は神秘・神聖、「魂」は霊の意味で、【稲に宿る神秘な霊】となり、穀物の神・食物の神・農業の神です。
古峰神社
御祭神 日本武命(やまとたけるのみこと)
御利益 国土平穏・出世・開運・試験合格
八幡宮の御祭神である誉田別命の祖父にあたります。
国魂神社
国魂神社とは、お国の為に亡くなられた英霊がお祀りされています。
結び
雨の玉村八幡宮もとても綺麗です。
八幡宮は全国各地にお宮があり、それぞれ個性豊かな境内で参拝客を楽しませてくれます。
お勉強会のようなものもあり、近隣住民の方への愛情を感じ、なかなか普通の神社にはない親しみやすさがあります。
こちらの御朱印は戌亥詣の日に頂ける限定のもので、左のページは白馬に乗った誉田別命が描かれたスタンプ、右のページは手書きの御朱印となっています。
こちらは桜が描かれているので4月限定の御朱印だと思われます。
戌年と亥年の方は守護神として八幡様を崇拝するのも良いと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
あなたも是非玉村八幡宮のパワースポット、「昇龍の松・勝運の松」の御神気を受け取りに訪れてみてください。
実生mio