こんにちは!実生と申します。
雷電ってなに?カミナリと電気の神様?
「雷電神社」――名前だけでもちょっとインパクトありますよね。
カミナリ?電気?なんだか強そう…そんな印象を受ける方も多いのでは?
実はその通り!雷電(らいでん)さまとは、雷の神様=カミナリさま。
赤鬼のようなお姿で描かれることもあり、昔から人々に畏れ敬われてきた存在です。
でも、怖いだけじゃありません。
カミナリは稲妻=稲の精ともいわれ、「豊作」「雨乞い」「自然のめぐみ」を司る、大切な農業の守り神。
この記事では、自然とともに生きてきた地域の人々にとって欠かせない神様、雷電様
についてお話しします。
古代からの歴史をつなぐ|雷電神社(群馬県板倉町)
お社が鎮座するのは、群馬県板倉町。
ここは「鶴舞う形の群馬県」でいうところの、ちょうどくちばし部分にあたる場所。
その地理的特徴から、群馬県の東の玄関口とも呼ばれています。
さらに珍しいのが、この神社がある地域は
群馬・栃木・埼玉の三県境にまたがる平地に位置しており、歩いて三県を巡ることができる全国的にも珍しいエリアなのです。
紙垂の鋭く揺れる姿は、まるで天から降る稲光のよう。
雷電様が現れるしるしとして、神域を清め、守る意味が込められているとされています。
~雷電様と白いひかりの物語~
昔むかし、空の上に雷電様が住んでおられました。
神様は、雷を鳴らし、稲妻を走らせて、地上に雨と実りをもたらしていました。
ある日、雷電様は思いました。
「わたしの存在を、地上の人々にそっと知らせたい。
だけど、大きな雷ばかりでは、みんなびっくりしてしまうなあ」
そのときです。
雷の光とそっくりな形をした、白い“ひかりの紙”が風に揺れているのを見つけました。
それは、人々が神聖な場所にそっと結んでいた紙垂(しで)でした。
雷電様は、その形に微笑みました。
「これは…まるで、わたしの稲光だね。
この紙垂を通して、私の気配を感じてもらおう」
それからというもの、
神社の木々に吊るされた紙垂が、ふわりと風に揺れるたびに、雷電様はそっと大地を見守っていました。
ときどき、紙垂が音もなく揺れます。
誰もいないのに、白い光のようにひらりひらりと…。
それはきっと、雷電様が近くにいるしるし。
神のひかりは、いつもどこかであなたを見守ってくれているのです。
基本情報・アクセス
所在地 | 群馬県邑楽郡板倉町板倉2334 |
---|---|
公式サイト | http://www.raiden.or.jp/ |
電話番号 | 0276-82-0007 |
御祭神 | 火雷大神(ほのいかづちのおおかみ) 大雷大神(おおいかづちのおおかみ) 別雷大神(わけいかづちのおおかみ) 菅原道真公(すがわらのみちざねこう) |
御利益 | 厄除・方位除け・交通安全・安産・子宝 家内安全・社運隆昌・雷除・豊作 電気安全・通信安全 |
館林七福神めぐり | 福禄寿 |
アクセス | 館林ICより3.7㎞ 東北道館林インターチェンジから車で約10分東武日光線板倉東洋大前駅から車で約10分 東武伊勢崎線館林駅から車で約20分 |
【雷電神社】雷電さまの霊力が宿る総本宮
「雷」は“神が鳴る”とも“神が成る”とも書かれる言葉。
そして、**稲光(いなびかり)は「稲妻(いなづま)」**とも呼ばれるように、雷と雨は豊作をもたらす吉兆として、昔から人々に喜ばれてきました。
雷電神社が鎮座する群馬県板倉町は、谷田川・利根川・渡良瀬川といった川に囲まれ、水とともに生きる水郷のまちとして知られています。
1922年には、日本最大級の遊水池「渡良瀬遊水地」も完成。
一方で、水害の多い地域でもあり、1947年にはカスリーン台風による甚大な被害も受けました。
そんな土地に、約1400年前から雷電さまは鎮座されていたのです。
聖徳太子と雷電神社のはじまり
創建のきっかけは、聖徳太子が板倉の沼で“神の声”を聞いたことにあると伝えられています。
この出来事をきっかけに、太子は小さな祠を建て、雷電さまをお祀りされたのが始まりとされています。
当時のこの地は「毛野(けの)」と呼ばれ、東国の中心的な存在でした。
また、“群馬”の地名の由来どおり、馬の産地としても有名で、多くの人々が馬の買い付けに訪れていたとされます。
もしかしたら、聖徳太子もその一人だったのかもしれません。
雷電様のパワーと姿
ご祭神
雷電神社には、雷や自然現象を司る4柱の神様が祀られています。
火雷大神(ホノイカヅチノカミ)
黄泉の国でイザナミの頭から生まれた雷の神。大雷大神(オオイカヅチノカミ)
イザナミの胸から生まれた、力強い雷の神。別雷大神(ワケイカヅチノカミ)
火雷大神とタマヨリヒメの子。雷を分け持つ、若き雷神。菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
学問の神として知られる一方、死後に雷神として祀られた御霊神。
雷電神社の神様のご利益とご神徳
雨をもたらし、稲作を守る
雷鳴は稲妻。豊作の象徴でもあり、雨乞いの神として信仰されてきました。嵐と雷で大気を浄化する
雷鳴とともに風雨を呼び、邪気や災厄を祓う力があるとされます。災厄除け・方位除け・雷除け・五穀豊穣
自然災害の多い水郷の地では、とくに厚く信仰されてきました。
雷電神社の神様の姿
龍神・竜蛇の姿
天候を操る神として、空を翔ける龍や蛇のような姿ともいわれます。鬼の姿
雷神の絵によく描かれるのが、角を持ち太鼓を打ち鳴らす虎柄パンツの鬼。これは、雷の音を表しているといわれます。童子(雷童子)
神様の使いとして、困っている人を助ける“童子”の石像が境内にあります。
雷電神社では「雷神の眷属」として、人々に力を貸す存在として親しまれています。
💡また、スサノオノミコトやタケミカヅチノカミも“雷神的性格”を持っているといわれ、日本神話における「雷」は多くの神々が関わる壮大なテーマですね。
雷電神社の装飾建築
社殿は、江戸時代神社装飾建築の『二間社権現造り』で彫刻が素晴らしく、群馬県の指定重要文化財となっています。
数ある大彫刻の中で、神社北東にある子ども達が鰻をつかまえている構図は、方角が鬼門にあたることから、魔性を持つとされる鰻をとらえることにより、悪難を避ける方位除けとして彫られていると考えられる。
(県指定重要文化財・雷電神社社殿説明版より引用)
ナマズは『なまずさん』と呼ばれ、この辺りでは『神様からの贈り物』で、食べられたり撫でられたりしていますが、ここでのナマズは*魔性の魚*のようです。
**「魔性の魚」**は比喩表現であり、妖しく魅力的で、人々の心に不思議な印象や感情を呼び起こす魚を指します。
雷電神社のパワースポット巡り
境内には、雷電さまのパワーを補佐するような魅力的なスポットがいくつも点在しています。
それぞれの御神徳にふれながら、ゆっくり歩いてみてください。
🔸八幡宮・稲荷神社
御祭神:八幡大神、稲荷大神
ご利益:商売繁盛、子育て、武運長久
県内でも珍しい【二間社入母屋造(にけんしゃいりもやづくり)】の屋根を持つ社殿で、全国にわずか7か所しかない貴重な建築様式です。
歴史と格式を感じる美しい佇まいです。
🔸西の神馬・東の神馬
神馬(しんめ)は神様の使いとして祀られています。雷電神社には、東西に異なるご利益を持つ神馬像があります。
🐎西の神馬(白馬)
目の健康を守る神様。晴天祈願も。🐎東の神馬(赤馬)
足腰の健康を守る神様。雨降り祈願も。
可愛らしい表情の馬像は写真映えも抜群。願いを込めてそっと撫でてみてください。
🔸奥宮(おくみや)
御祭神:伊邪那美大神(イザナミノオオカミ)
雷電神社の主祭神・火雷大神と大雷大神の母神にあたる女神様です。ご利益:安産・子宝・家庭円満・縁結び
本殿のすぐ裏手、静寂に包まれた空間に鎮座されています。
特に1月ごろには、社殿を囲む**蠟梅(ロウバイ)**が見頃を迎え、黄色の可憐な花が甘く清らかな香りで境内を包み込みます。
「ほっ」と心を癒やしたい方に、ぜひ訪れていただきたいスポットです。
★奥宮
★龍灯の杉(りゅうとうのすぎ)★
雷電神社の境内にそびえる御神木。
なんと――その由緒は、**聖徳太子の時代(西暦600年頃)**にまでさかのぼります。
つまり…
飛鳥時代!
まさに古代からの生き証人です。
数百年にわたって、風雪や虫害にも耐え、シロアリにも食べられずにがんばってきたその姿には、ただただ感動。
近くで見上げると、時空を超えた神聖な気配に包まれます。
雷電さまの神気が宿る、まさにパワースポット中のパワースポットです✨
🔹雷童子(らいどうじ)
「困った時に現れて助けてくれる」と言い伝えられる、雷電さまの眷属。
境内には小さな石像がそっと立っており、見つめるとなんだかホッとするような…やさしい気を放っています。
お参りの際には、心の中の悩みや願いをそっと打ち明けてみてください。
🔹水かけ童子(みずかけどうじ)
こちらは、水をかけて願い事を祈る童子。
「どうか叶いますように」と願いながら水をかけることで、あなたの想いが天に届くとされています。
小さな体に込められた、大きなご利益。
ぜひ、静かな気持ちで向き合ってみてくださいね💧✨
★七福神の一柱・福禄寿(ふくろくじゅ)★
雷電神社では、**「つつじの館林 七福神めぐり」**のうちの一柱、
福禄寿さまがお祀りされています。
福禄寿さまは、
・福=幸福
・禄=財運
・寿=長寿
この“三つの幸せ”を授けてくれる、とてもありがたい神様✨
毎年1月(※変更になる場合あり)に開催される七福神めぐりでは、
専用の「宝船色紙」にスタンプ(各所300円)を集めながら、7か所を巡拝。
すべて揃えると、一年間たっぷりのご利益がいただけると言われています!
雷電神社に来たら、ぜひこの福禄寿さまにもご挨拶して、
あなたの「福・禄・寿」を祈ってみてくださいね💮
雷電為右衛門の手形石
江戸時代最強の力士ともいわれた伝説の大関、雷電為右衛門(らいでん ためえもん)。
こちらには、彼の実寸大の手形石があります!
なんとその大きさ、縦23.3cm × 横13cm。
自分の手と比べてみると、その大きさと力強さに驚くはずです。
まさに「雷電」の名を持つこの神社にふさわしい、パワーの象徴ですね。
雷電 爲右エ門(為右衛門、らいでん ためえもん、1767年(明和4年)1月 – 1825年(文政8年)4月9日(旧暦2月21日))は、信濃国小県郡大石村(現・長野県 東御市大石)出身の元 大相撲 力士。本名は関 太郎吉(せき たろう」
(雷電為衛門ウイキペディアより引用)
弁財天の御像(市杵島姫命)
雷電神社では、七福神のひとり「弁財天(べんざいてん)」として、
**市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)**が祀られています。
(つつじの館林七福神めぐりの弁財天参拝印は*尾曳稲荷神社*です。)
御利益は――
💰 財宝富裕
🎵 音楽・芸能
💃 美人長命
🍀 開運招福 など、女性に嬉しいご利益がたくさん!
🪺 鶏の卵をお供えしてお参りし、
その卵を**「お下がり」として持ち帰る**と、霊験あらたかだと伝えられています。
社務所のなまずさんと、やすらぎの森へ
本殿裏の社務所には「なまずさん」と呼ばれる金属製の大きな像が安置されています。
体長は約1.6メートル。つるんと冷たい感触が印象的でした。
地震除けや、自信を湧き上がらせる功徳があるとされ、かつては撫でることができましたが、現在は触れることはできません。
なまずは地震の前兆を感じるといわれ、地底のわずかな振動をキャッチする力があるとも。
雷電様のお使いとしてふさわしい存在です。
そのまま足をのばすと、雷電沼へと続く「やすらぎの森」。
木々の間を縫う小径を歩いていくと、思わず立ち止まってしまうような“神様と目が合う瞬間”があるかもしれません。
森の先には公園と、美しい【弁財天社】が待っています。
✨御祭神:市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)
御利益:財宝富裕・音楽芸能・美人長命・開運招福
雷電沼を静かに見守るように佇む弁財天さま。境内の流れに溶け込むように、優しい波動を感じます。
雷電神社の厄除の霊力(パワー)
私たちの心臓は、電気信号によって動いています。
これはすなわち、私たち自身が電気(=エネルギー)を宿す存在であるということ。
「気」とは目に見えないけれど確かに存在するエネルギーであり、意識・電波・心の振動もその一部です。
不安なときに“胸”や“お腹”が痛むのは、心と身体が深くつながっている証拠。
雷電様は電気の神様。
その力は、まるで空間を走る電波のように、私たちの内側にあるネガティブなものを吹き飛ばしてくれるのかもしれません。
雷電神社での不思議体験
2022年12月31日――
雷電神社様へ年末のご挨拶に伺いました。
そして奥宮の大好きなイザナミ様へ、感謝とともに
「あとで…もしお暇があったら…私にメッセージをください!」
とお祈りをしました。
するとその夜、あろうことか私の夢枕に*イザナミ様*がお出まし?になられ、温かい緑茶🍵を入れてくださったのです。
白い雲のような空間の中で、優しい声で語りかけてくれた神様のお言葉は……
「どうか、○○○○○○ね。」と・・・
○○○○○○は――秘密です――
✨祈ってみるものです✨
(だめでもともと‼あなたもチャレンジしてください‼)
🌸そのお言葉は*生涯忘れない大切な思い出*となりました🌸
参拝と周辺観光
雷電神社は、厄除・方位除け・縁結びのご利益で知られ、全国から参拝者が訪れるパワースポット。
参拝と一緒に、ぜひ板倉町の季節の恵みも体験してみてください。
🌼 1月:黄色く香るロウバイ(境内)
🌸 4月下旬~5月上旬:つつじが丘公園のつつじ
⛵ 9月中旬~10月:「群馬の水郷 揚舟 谷田川めぐり」
板倉町ならではの水文化を、ゆったり船で体感できます。
【乗船料金】
大人:1,000円 小人:500円
【所要時間】約50分〜60分(約1.5km)
【乗船場所】群馬県邑楽郡板倉町大字岩田2941-3
(👉要確認)
神社の目の前にある「小林屋」さん
雷電神社のすぐそばにある「小林屋」さんは、地元の人にも人気のお食事処。
うどんや川魚料理が名物で、特に「なまずの天ぷら」はここならではの味です。
外はサクッと、中はふわっとやわらか。
ちょっぴり珍しいけど、くせがなくて美味しい!
でも、そんな一皿の奥には「命をいただく」という大切な意味も込められているんだなぁ…と、ちょっと考えさせられます。
生きものの恵みに感謝して、「いただきます」と手を合わせたくなる、そんなごはんです。
参拝のあと、自然と一緒にほっとひと息つける優しい場所。
板倉の味と心を、ぜひ味わってみてくださいね♪
雷鳴とともに現れる神、それが雷電さま――
厄除け・雷除け・豊作・方位除けに加え、電気のエネルギーを司る霊力は、まるで私たちの心の奥底、「見えない気(エネルギー)」にまで届くようです。
本殿の裏には静かな奥宮、雷電沼に佇む弁財天社、撫でるとご利益を授かる「なまずさん」、雷童子や水かけ童子など、境内を巡るほどに感じる“雷電の守り”。
時を超えて生きる御神木や、聖徳太子の伝承が残るこの地で、私たちが忘れがちな“自然の声”に耳を澄ませてみてください。
きっと、あなたの心にも新しいインスピレーションの稲妻が走るかもしれません⚡
どうぞ、季節のやすらぎと共に――
雷電神社で神様とのご縁を感じてみてくださいね。