人形代でそっとお清め。ふぅーっと息を吹きかけて
太田市にある冠稲荷神社の境内に佇む小さなお社。
そこは、大祓の時期になると人形代を使ってお清めができる、ちょっと神秘的なお社なのです。
引き出しの中からそっと人形代を取り出し、肩や足を撫でて、ふーっと息を吹きかけて——
身についた罪やけがれを託し、初穂料を納めます。
この日は私も、静かにその儀式を行っていました。
お社の中から、見つめる白い影——
その様子を、夫がうしろからパシャリ。
あとで写真を見て、びっくり。
お社の中に、白いお狐さまがいる…?
まるで私をじっと見守ってくれているようなまなざし。
「えっ!?ほんとうに?
わたし…見られてたの……?」
心の奥がふわっとあたたかくなるような、
神様のおつかいに出会った気がして
嬉しさとドキドキが混ざり合いました。
後日、真相をたしかめに…
日を改めて、あの社をもう一度訪れてみると——
なるほど。なるほど。
白いお狐さまのように見えたその姿は、
社の中のろうそくや、神具が反射して映りこんでいたものだったのです。
「そっか〜……やっぱりそうだよね☺️」
ちょっと残念。でも、ちょっとホッとした。
神様に見守られてる、そんな気がした日
お狐さまはいなかったかもしれないけれど、
あの日の私の気持ちは、まぎれもなく本物。
いつもの世界に、ふっと顔を出す神秘。
心が澄んでいるときにだけ見える、そんな景色があるのかもしれません。
これは、わたしの「一人ドキドキイベント」だったけれど、
きっと神様は——
今日も、どこかで誰かのそばにいてくれているのだと思います🕊️✨