足利ストーリー|まとめ
足利の街で生まれたオリジナルストーリーです。
実在する風景や伝承をもとに、登場人物たちの小さな旅や出会いを描きました。
ほんの少し、江戸時代の空気と現代を結ぶ橋のような物語です。
読む順番はお好きなところからどうぞ!
足利ストーリーが生まれたきっかけ
この物語は、足利の歴史と文化を伝えたいという思いから生まれました。
足利の徳蔵寺の和尚さんへの聞き取り、市役所での資料調査、あちこちでの写真撮影、本やネットでの歴史研究を重ねてきました。
登場人物たちはフィクションですが、彼らが生きる背景にある歴史や文化は本物です。
フィクションという形だからこそ、人々の暮らしや風景、伝統を自由に描けると気づき、このシリーズが誕生しました。
ストーリーリンク一覧
第1話:足利の織女たち
新潟から足利へ奉公へ向かう三人の少女たち。
織物の町・足利で働くために集められたのだ。
その顔には、これから始まる新しい毎日への期待と、不安が混ざっていた。

第2話:伊勢に行きたい!違う世界を見たい!
好奇心旺盛なハナ、伊勢の呉服商へダブル奉公。
伊勢への憧れを胸に、反物を荷に積み、中山道を目指す。

第3話:江戸への下り舟
郷里では名のある商家の娘ヤエ。
お嬢様育ちのヤエが男たちと共に舟へ乗り込む。
川の流れに揺られながら、江戸という大きな世界に出会っていく。

第4話:足利に残った少女・キヌ
「もっと広い世界をみたい!」と思いつつ、波乱は苦手。でも、心の奥ではハナとヤエがちょっと羨ましいキヌ。
慎ましく機を織り、町に生きる人々の生活を見つめていく。

第5話:伊勢での暮らしと神宮奉納
ハナ、伊勢での暮らしに溶け込み、神宮奉納に立ち会う。
あたたかい町の空気と、遠くまで届く絹の力を知る。
神宮奉納とにぎやかな町の暮らしにふれ、胸の奥で何かが芽生えた。

第6話:ヤエが渡良瀬川のひきぶねを体験
ひきぶねの男たちの掛け声「あああ〜 よいさあ こらしょ」が川辺に響く中、
宿場での人との出会いや、宿場がない夜の舟中泊など、初めての経験に胸を揺らす。
関宿から乗り込んできた外人の先生との出会いは、ヤエの心に小さな灯をともした。
そして十日後、無事に猿田河岸へ到着――
帰ってきた安心感と、みんなに会える喜びを胸に、ヤエは足を踏みしめる。

第7話:夏の星と二つの出会い
半月ぶりに足利へ戻ったヤエは、工房で働く清吉との出会いに胸を躍らせる。
一方、舟旅で知り合った外国人教師ヘンドリックとも再び縁を結ぶ。
夏の星の下、二つの物語が静かに動き出す。

これからの展開
今後も、江戸や海路をめぐる長い旅、
足利の川や街の息づかいを感じる物語を描いていく予定です。
どうぞお楽しみに!
読んだ感想やお気に入りの場面を、ぜひ #足利ストーリー で教えてください🐿️
あなたの一言が、物語をもっと広げてくれます。
徳蔵寺 栃木県足利市猿田町
江戸の町と船着き場
江戸名所図会(江戸時代の町の様子を描いた絵図)
→ 国立国会図書館デジタルコレクション所蔵
(検索用キーワード:「江戸名所図会」)
利根川・渡良瀬川舟運
利根川図志(利根川の舟運や地域の様子を記録)
→ 国立国会図書館デジタルコレクション所蔵
(検索用キーワード:「利根川図志」)
足利学校と外国人教師
足利学校(文化庁公式ページ)
史跡足利学校 | 足利市 公式ホームページ足利学校史(足利学校の歴史をまとめた資料)
→ 国立国会図書館デジタルコレクション所蔵
(検索用キーワード:「足利学校史」)史跡 足利学校(足利市公式):日本最古の学校として、歴史や施設情報がまとまっています。
足利学校(観光協会サイト):アクセスや見学案内もあり、観光としての視点も含めて便利。
足利・桐生の絹織物
桐生・足利織物の歴史(地域の資料館・図書館所蔵)
(検索用キーワード:「桐生 織物 歴史」)